『道weg 神話構想ノート』より

  
私には3人の陸上競技なかまがいる。同じ飯を食べたなかで「いわずもがな」の間柄である。おそらく3人とも私よりもはるかに要領が善くテキパキとこなしていたからの様子だと現在の私の馬鹿ぷりをわらうにちがいない。
 
もし集まるとしたら三人はこうみえてもグルメなので店をえらばなくてはならならい。
モウすぐ、クラシック・バレエの時の扉がひらかれる時がきた。私が京都に帰還しても動きに合わせるころすらできないであろう。見学かスケッチにクロッキーのようにかきとめてクラシック・バレエが醸し出す美しさを大西克礼の『美学』やへーゲルの『美学講義』をスケッチをかきとめたら両者の知見を借りて卒業論文の半分をかきあげていきたい。

 能の美しさを存分にだしていくバーレッスンはもちろんのこと「コンテンポラリーダンス」を京都にもどったときに稽古していきたい。叔父の恩師である加藤澤男先生の演技を想起させる演技ができたらいいなと所望しています。

 京都バレエ専門学校には多大な迷惑をかけてしまいました。男性が身経験で扉をたたくとそこには絢爛豪華でありながらもフランスのエスプリに充ちた自由かつ高い集中の「場所」を体験することがありました。

 私がクラシック・バレエに興味をもったのは母校に体操競技部がなかったためでした。クラシック・バレエはあくまでも物語りの香りを持った舞台劇であって体操競技はわざのできばえを審判員たちがチェックするスポーツ競技なのです。

 上述に書いた加藤澤男先生を彷彿とさせる能の演技を活かした<ゆっくりした動作>のなかに垣間見える美しい動体身体知をめざしていきたいです。